孤独
夜の裏側で 月が わたしの影を 飲みこんだ 声を落とすと 床から 青い魚が 泳ぎ出す 名前を呼べば 壁が やわらかく 呼吸する だれもいない部屋に 足音だけが 花を 咲かせる 孤独は 透明な鳥になり 胸の内側を ゆっくり 横切る 触れようとした指先は 朝という幻に 溶けてゆく
4372年5月21日頃
5次元ファイフにて
ファイフ
赤銅色の荒野と巨大な天体が共存するこの惑星では、地表そのものが古代の情報媒体として機能する。文明は地下や次元の狭間に存在し、砂漠の振動や重力波を通信手段とする超感覚社会。静寂の中で宇宙意識と同調し、時間を超えて進化を続ける高次文明である。











