病
静かな病室の窓辺で 午後の光が 白くほどけていく 痛みは 言葉を失い ただ 呼吸の深さだけを 教えてくれる 昨日まで 当然だったものが 水面の月のように 遠ざかる けれど 弱くなるたびに 私は 小さな風や ぬくもりに 気づいていく 病とは 壊れていくことではなく 沈黙の中で 自分を聴きなおす 時間なのかもしれない
13290年10月21日頃
4次元カケイにて
カケイ
この惑星の文明は、光そのものを情報や感情として扱う高次元技術を持つ。空を流れる極彩色の帯は恒星間通信網であり、静かな水辺は記憶や意識を映し出す装置として機能している。人々は自然と融合した精神的な暮らしを営み、時間や物質の境界さえ曖昧になった幻想的な世界が広がっている。












