往々にして我々は、自分とは心と肉体を持つ人間であると考えがちです。そう考えるのは、我々が肉体に囚われてしまうからです。肉体、つまり五感を通して経験する世界にそう説得されてしまうからです。肉体を通して経験する世界に囚われると、肉体が自分であると勘違いしてしまうのです。皆さんの正体は人間ではないのです。皆さんの正体は姿形のない意識なのです。意識という本当の自分の中で、皆さんがずっと自分だと信じてきた「(自分の名前を入れてください)」という名を持つ人間を含む全ての現実が投影され、移り変わってゆくのです。意識としての皆さんは、自分の現実の創造者であり、造形師であり、経験者なのです。

では最後に、簡単なエクササイズを行いたいと思います。
1〜10まで数えてみてください。目は閉じても閉じなくてもいいですし、声に出して数えても、心の中で数えてもいいので、ゆっくり1~10まで数えてみてください。終わったら、下へ進んでください。
皆さんが1〜10まで数えていたとき、皆さんは数えている自分を認識していたはずです。その、数えている自分を認識していたのは、一体誰なのでしょうか?数えている自分を認識していた誰かは、人間の皆さんではありません。なぜなら、数えていた人間の皆さんは、その誰かに観られていたのですから。そして、人間の皆さんを観ていた誰かは、皆さんが5才のときも、5年前も、今も、ずっと変わらずに存在し続けているものではないですか?
自分は物質世界を生きる人間である. . .という夢から目が覚めたとき、真実は明らかになります。皆さんの正体は姿形のない意識であり、不変・不滅の存在です。生や死とはただの概念で、実際にそのようなものは存在しません。本当の皆さんは、そのことを知っています。それを思い出すために、本当の皆さんは、今の自分に必要な情報や経験がどこにあるのかも知っています. . .











