量子力学と現実世界3章「全てはエネルギー」

まず、皆さんは、この世に存在する全ての物は「原子」という最小単位でできていると学校で習いました。原子という最小単位があって、その原子が集まって分子になります。その分子が集まって、全ての物はできていると習いましたよね。例えば、水素という原子2つと、酸素という原子1つが結合すると1つの水という分子ができて、その水という分子がたくさん集まったものが、皆さんが顔を洗ったり飲んだりしている水ですよね。つまり、水をもうそれ以上細かくできないところまで分解していくと、水素や酸素などの原子という最小単位に還元されるということです。また、原子というのはとても小さいことも習いました。原子をリンゴの大きさに拡大したとして、それと同じ比率でリンゴを拡大すると地球の大きさになります。もちろん、原子には水素や酸素以外にもたくさんの種類があって、様々な原子の組み合わせによって様々な物質ができます。では、全ての最小単位である原子とは一体どのようにできているのか、もう少し詳しく見てみましょう。

1つの原子は「原子核」と「電子」でできています。これも学校で習いましたよね。この画像はあくまでイメージですが、真ん中にある物体が原子核で、その周りを飛び回っている物体が電子です。地球(原子核)を中心にして、その周りを月(電子)がまわっている光景を想像すると、イメージが掴みやすいかもしれません。原子の種類によって、原子核の大きさや飛び回る電子の数は違います。また、厳密に言うと、原子核は陽子や中性子等の素粒子が組み合わさってでできているとされますが、ここではそこまで深く考えずに、真ん中にあるのが原子核、その周りを飛び回っているのが電子であるという理解で進めましょう。

単純な水素原子(電子が一つ)を例に、原子の中心にある原子核をサッカーボールの大きさに拡大したとしましょう。その時、サッカーボール大の原子核が東京駅にあるとしたら、電子は東京ディズニーシーの辺りを飛んでいます。何が言いたいかというと、原子というものは、ほぼ空っぽの空間でできているということです。一つの原子があるとき、その99.999…%は空っぽの空間が占めています。つまり、原子でできている人間も人間以外の動植物も物も、全てはほぼ空っぽの空間であるということです。また、ここまでの説明だと、あたかも原子核や電子という小さな物質が存在しているかのように聞こえます。しかし実は、原子核や電子という物質が実際に存在しているわけではありません。原子核、電子とは、その場所に我々が原子核、電子と呼ぶ状態で存在するエネルギーのことです。つまり、原子核や電子はエネルギーであるということです。よって、原子核と電子でできている原子もエネルギーです。世の中に存在する全てのものは原子でできているわけですから、全ては、空っぽの空間とエネルギーだけでできているということです。

では、もしそれが本当だとしたら、なぜ、皆さんの周りには形のある物質世界が存在しているように見えるのでしょうか。なぜ、ダイヤモンドはあんなに硬いのでしょうか。なぜ、我々は壁を通り抜けることができないのでしょうか。




大正時代に流行り病で亡くなった花奈は、魂の故郷へ還る前に、様々な次元の並行現実を旅しています。様々なテーマで花奈をチャネリングし、癒しの詩に翻訳しています。