ここで思い出してください。宇宙とはエネルギーのフィールドでした。つまり、宇宙がホログラム的にできているとしたら、エネルギーのフィールドがホログラム的にできているということです。別の言い方をすれば、まず、宇宙には宇宙に関する全ての情報が存在します。時間は実際には存在しないので、過去、現在、未来を問わず、これまでに起きたことも、今起きていることも、これから起きることも、全ては情報として存在します。自分が知る以外の現実も含め、過去・現在・未来の全てのバージョンの現実が同時に並存しています。カルマ(業)という言葉があります。この話の中で考えると、カルマとは情報として存在する、これまでに起きたこと(輪廻転生を信じる方は、全ての過去生を含めても構いません)の全て(これをアカシックレコードと呼ぶ人もいるかと思います)です。

例えば「1」「2」「3」「4」という4つの番号から一つの番号を選べる宝くじがあるとします。この時、当選番号が「1」の現実も、「2」の現実も、「3」の現実も、「4」の現実も、全て可能性として潜在しているということです。全ての起こりうる現実は潜在していて、どの現実になるかは「未決定」なのです。つまり、宝くじを当てるとは、自分の引いた番号が当選番号と一致するか否かというよりは、自分の引いた番号が当選番号である現実を引き寄せるか否かということです。興味を持っていただけそうだったので宝くじに例えましたが、いかなる現実に対しても同じことが言えます。すなわち、我々は宇宙で起こり得る無限の現実の中から、自分の現実を限定して選んでいるということです。

ホログラムでは、皆さんにとっての局所的な現実も、他の人にとっての局所的な現実も、オリジナルの現実も全ては同じものです。つまり、全ては繋がっていて、どこかで起きる変化は同時に全体に反映されます。そう考えると、シンクロニシティ、テレパシー、遠隔透視、過去の可変性などを含め、様々ないわゆる不思議な現象が不思議ではなくなります。では、我々はどのようにして自分の現実を選んでいるのでしょうか。











