量子力学と現実世界9章「潜在意識は現実化する」

よく、「信じることは現実化する」と言われます。「信じることは現実化する」というとき、それは、何かを信じようとして一生懸命そう思おうと頑張ることとは少し違います。エネルギーを物質化させる「信じる」とは、自分が心の奥底で本当に信じていることです。それは無意識に働く潜在意識に近いものです。あるロシア人研究者によると、つきつめていくと、意識には、「本当にそう信じているか」もしくは「本当にそう信じていないか」の2種類しかないそうです。多くの望む現実が現実化しないのは、心の奥底では望む現実が本当の現実であることを本当に信じていないからです。そして今起きている現実は、自分が心の奥底で本当に信じていることです。「そう信じたい」「そう願いたい」「そう思いたい」という表面的な思考とは違う次元で、意識と現実は共鳴しているのです。

また、我々は生まれたときから様々なことを学び、あらゆる固定観念や習慣を身につけます。それが影響して、現実とはどのような姿形にもなり得るにも関わらず、我々は実際に現実化する現実としない現実を潜在意識の中で無意識に決めてしまっているとも言われます。「投影された宇宙―ホログラフィック・ユニヴァースへの招待」の著者マイケル・タルボット氏(白血病のため、1992年に38歳という若さで亡くなってしまいました)の例えを借りれば、それは噴水のようなものかもしれません。水はどんな形にもなることができますが、噴水を作ることによって、水は一定の方向に一定の形でしか飛ばなくなります。我々が固定観念や習慣を作り、そこに意識が釘付けになってしまうことによって、現実化する現実を限定しているのかもしれません。それは個人のレベルにおいても、集団のレベルにおいてもです。何かを経験したければ自分がその経験にならなければならないと言われますが、これは皆さんの意識と現実世界の関係を端的に言い表していると言えるのではないでしょうか。




大正時代に流行り病で亡くなった花奈は、魂の故郷へ還る前に、様々な次元の並行現実を旅しています。様々なテーマで花奈をチャネリングし、癒しの詩に翻訳しています。