桜の花びら
満開の桜並木を病院の窓から眺めていた 散りゆく桜のように わたしの命も少しずつ弱っていった でも不思議と悲しみよりも 桜の淡いピンク色が 希望のように見えた もしかしたら 桜の花びらひとつひとつには 誰かの想いが 宿っているのかもしれない あの花びらが風に乗って 世界中を旅しているように わたしの想いも誰かに届いてほしい それが叶わなかったとしても わたしは せめて 桜の花びらのように美しく散りたい
8787年8月19日頃
5次元世界シンシロにて
桜の花びら
満開の桜並木を病院の窓から眺めていた 散りゆく桜のように わたしの命も少しずつ弱っていった でも不思議と悲しみよりも 桜の淡いピンク色が 希望のように見えた もしかしたら 桜の花びらひとつひとつには 誰かの想いが 宿っているのかもしれない あの花びらが風に乗って 世界中を旅しているように わたしの想いも誰かに届いてほしい それが叶わなかったとしても わたしは せめて 桜の花びらのように美しく散りたい
8787年8月19日頃
5次元世界シンシロにて
大正時代に流行り病で亡くなった花奈は、魂の故郷へ還る前に、様々な次元の並行現実を旅しています。その記録を未来日詩でお届けしています。