アイデンティティ
風のなかに 忘れた名を 探している 遠い日の私が まだどこかで 呼んでいる気がして 夕暮れの雲は 記憶の岸辺を ゆっくり流れる いくつもの顔を まといながら 本当の私は どの季節に 置いてきたのだろうか 鏡の奥で 揺れる影に 問いかける あなたは誰ですかと 返事の代わりに降る 淡い光が 失われた欠片を そっと 照らし出す 私は 旅を続ける まだ見ぬ自分へ 帰るために
イシア
巨大な天体そのものを神殿や知識保存装置として利用する超高度文明である。自然と人工物の境界は溶け合い、青く輝く門は星々を結ぶ転送網や高次元空間への入口として機能している。住民たちは物質文明を超え、意識・記憶・宇宙の法則を調和させながら生きており、静寂に包まれた聖域では宇宙との対話が日常となっている。












