偽りの時、本当の今
時はただ 風のように ほどけ 名もなき光が ひそやかに 寄り添う 秒針のない空で 心は やわらぎ 足跡も 影も そっと 溶けてゆく 昨日も 明日も 水面のゆらめき 触れれば散り また 結びなおす 今だけが 深く澄んで 胸の底に 静かな音を落とす 時がない世界で わたしは ようやく 息をひとつ 整える
16713年5月22日頃
5次元カラドアにて
カラドアには、雲上に浮かぶ都市群と滝が絡み合う景色が広がっている。重力場を自在に操る高次文明が築いた多層世界。浮遊船が次元の裂け目を航行し、自然と技術が調和した時空的楽園として進化している。











